本当に効果的なKPT (Keep/Problem/Try) とは
やあやあ。 KPT、してますか?
やってる? なるほど。で、本当に効果的なKPT、やれてますか?
悪循環を生むKPTのやり方
- K:明日もがんばります
- P:私が全部悪いんです。すみません
- T:今日出来なかったことは明日やります
もしこんなKPTを繰り返していると、自尊心を過剰に侵害し、個人のモチベーションが低下してしまいます。メンバや部下を潰すことが目的であればそれでも構いませんが、鏡に向かって「お前は愚か者のクズだ」と言わせ続けるような行為は、決して良い結果を生み出しません。
(私が良いと考える)効果的なKPTのやりかた
- K:このタームで出した成果を評価し、それを継続する賞賛のKeep
- P:個人ではどうにもならない環境やプロセスに関するProblemを提起
- T:Kに対する追加アプローチ、または新たなる挑戦/改善としてのTry
私は、このようなKPTの運用が良い効果を生むと言う事を経験しています。
分量としては、K:P:T=2:1:1程度で捉えると良いと考えています。
また、自分一人でやらずに他人と一緒にやると良いです。
互いに言語化するもの恥ずかしいようなレベルでKを出し合いましょう。
今出来ていることは、それだけで素晴らしい事です。続けるに値するのであれば、それは賞賛されるべきです。
貴方は誇りを持ってそこに立っていてもよいのです。
但し、驕ってはいけません。
あくまでその自尊心は、貴方がエンジニアであり続ける為に持ち続けるべきです。
個人の技能問題や、知識・解釈・理解に関する事象は、Pに書いてはいけません。
それは、貴方の将来的な「課題」であり、「取り組むべき改善」です。
書くのであればTに書きましょう。
Pは、貴方の力でどうしようもない「本当の問題」を書き上げるべきです。
そして、貴方はそのPを再認識し、乗り越えなければいけないのであれば周りに助けを求めましょう。
貴方は一人では生きていけない。であれば、誰かと生きていく方法を模索するべきだ。
Tには「取り組むべき課題」や、「改善すべき事実」を書きましょう。
あくまで貴方の持ちうるリソースで戦える粒度で書くことが重要です。
漠然と書くことは避けた方が良いです。
Tは貴方にとっての、近未来に到達したいビジョンとして目標に掲げなければいけません。
貴方がそこに向かって死ぬ気で走る事になるのです。
到達点が見えないような道を、貴方は走り続ける事は出来ないでしょう。
短距離で構いません。貴方が全力で駆け抜ける事が出来る粒度で目標を定めましょう。
え? 意識高い系エントリで臭いって?
まあ、たまには良いじゃない。
もっと、自信を持って生きようよ。