Lubuntuをアップデートしたよ (12.10 -> 13.04)

やあやあ。blog書くのも久しぶりだなあ。

 


 

Ubuntu 13.04が4/25にリリースされました。余裕をもってのリリースだったかなと思います。

テクニカルオーバビューも既に日本語に翻訳されました。いやはや、Ubuntu Japanese Teamには脱帽ですね。

 

さて、Lubuntuにも同様に13.04のアップデートが来ました。

ええ、今回も生贄はEeePC 1001HAですね。

 

Ubuntuであれば「LTSでないバージョンへ、それもサポート期間の短縮が...」という問題もあるでしょうが、そもそもLubuntuにはLTSなんてものはないので、気にせずさくっとアップデートしてみましょう。

# 12.04 -> 12.10へのアップデートでGrub2がアレされてしまって泣いた記憶が一瞬脳裏を掠めましたが、気にしないことにしました。 

 

サクッと!

アップデートルートは、[スタートメニュー]-[システムツール]-[ソフトウェアの更新]より。

「13.04があるよ?」と聞かれたら、そこからサクッとアップデートを実施。

基本はポチポチと押していくだけでいいです。

 

途中、「libc6入れるよ?」、「Grubはどうする?」、「古いライブラリとか削除するよ?」と聞かれましたが、これ以外は特に聞かれませんでした。

これらで最も感心したのはGrubの設定をどうするかを聞いてくれたところですね。古い設定のままで行くのか、上書くのかをdiffを見せながら確認させてくれるのでありがたいです。

今までの設定を引き継ぎたいので、Grubはそのままにしました。

 

で、後は大体放置。

 

その後、reboot

 

あら、さっくりと起動。

特に問題もなく簡単に立ち上がってきたので拍子抜け。

 

いや、良いことなんですよ? ウン、ホントウニ。マジデ、マジデ

 

13.04の印象

特に大きく変わった印象は受けません。

ログイン時のデザインの大幅な変更と、スタートメニューの小さなアイコンデザインの変更ぐらいしか、今のところ変化を見つけられていません。

壁紙がいい感じになってるってのもありますが、このあたりは個人の好みですかね。

 

ログイン時のテーマを見て、初見は「あ、Macを意識し過ぎたか?」とか思いましたが、ログイン後は今まで通り。

UIのいきなりの大幅な変更がないという事はいいことです。

 

UIは従来路線ですが、どうしても気になる点が一つ。

ダブルクリックの間隔がかなり短くなった気がします。

ネットブックではタップデバイスを利用していますが、ダブルタップではダブルクリックをなかなか認識してくれません。後で設定箇所を探して調整しようと思います。

 

Linux Kernelのチェック

コマンドをポチッと発行

$ uname -r
3.8.0-19-generic

ん? 3.8?

このバージョンからはExt4でinode内にファイルが埋め込まれるようになりますね。これにより、ファイルの読み込みが高速化されるようになるという謳いです。埋め込まれるという表現は語弊がありますかね。

 

inodeポインタが指し示す先には、ファイルの情報があるというイメージをもってください。Ext4ではこのデータの情報を示す情報が1セットで4KBを標準で必要としています。その4KBの情報を元に本当のデータへアクセスする必要がある仕組みと捉えてください。

 

この4KBはフルに4KBを使い切っているわけではありません。幾分かの余裕があります。

 

「なら、数バイトのファイルなら、ポインタを張って更にその先にアクセスさせるんじゃなくて、同じブロック内に格納してしまえば良いんでないの?」

 

という発想がこの仕組みに当たります。

という事は、地味に高速化しているのか?

(SSDなので、ちょっと触った程度じゃよく分からないなあ)

  

HW:Intel 386プロセッサ(i386)の廃止

「Windowsには多少精通しているよ」という人が聞くと、恐らくギョッとするのではないでしょうか。

Windowsではi386 (32bit)と64bit (AMD64)の2系のアーキとなっています。特に、前者はi386コンパチにも関わらず、長い間i386として鎮座し続けていましたので、よく知ってる方は「32bit = i386 しかないんだ」と認識されているかもしれません。

 

さて、少し歴史のお勉強。i386ってのはなんぞやというお話。

i386というのは、1980年にIntelからリリースされたIntel 386 プロセッサに由来しています。つまり、この時代に32bit CPUの規格が確定していたのですね。

それ以降は、この規格コンパチ(互換)のCPUは全てi366 コンパチと表現されました。

 

Intelはそれ以降にもCPUのアーキを更新し続けています。

それ以降の32bit CPUは全てi686のアーキを踏襲していますので、現在も稼働している一般的なIntel系32bit CPUはi686であると認識して問題ありません。

余談ですが、このi***がi*86となっているのはお気づきでしたか?

x86と言う表現(32bitの代名詞? として使われていますよね)は、ここから来ています。

 

話は戻ってi386 CPUのサポート終了。

一般的な現状稼働しているマシンであれば特に気にする必要はありません。まともに動いているマシンでそれなりに古いものでも、精々Pentium III程度なので、十分i686に含まれています。

 

気になる方は以下のコマンドで確認できます

$ uname -m

 

最後に

13.04にアップデートすべきかという話ですが、Lubuntuユーザなら拘りがない限りアップデートしても問題ないと思いますよ。

さっと使った感じでは、特に不都合は感じていません。