Nexus 7 3G (日本正規モデル) を1週間程度使った感想

前回の記事で買ってきた話を書きました。

今回は、1週間程度実際に使ってみた感想です。

7インチは携帯電話・スマートフォント比べると遥かに大きいです。遥かに大きいですが、一般的な10インチタブレットと比べるとかなり小さいです。

この中途半端なサイズが実にちょうど良い。

スーツを着て生活している方ならば、ジャケットの内ポケットにちょうど納まるのがこの7インチサイズ。まるで狙ったかのようにジャストフィット。内ポケットにさっとしまい、使うときにさっと取り出せる。携帯性能としては文句なしです。

ポケットに入れるとなると厚みが気になるもんですが、Nexus 7 3Gは1 cm程度。また、形状がラウンドフォルムなので感覚としての厚みは全く気にならないレベル。

しかし、350 gという質量だけは誤魔化せません。手に持つと、体力があるときは軽い板なのですが、疲れてるときは妙に重く感じます。ヘロヘロになっている時は、内ポケットからの重みを妙に感じます。

どう考えてもかなり軽いことは分かっているのですが、それでも気になる時があるのは事実です。

え？　体力もっとつけろって？　うーん、筋トレでもしたら良い？

携帯する端末で気になるのは電池です。タブレットということもあり、結構電池はもっていると思います。一日外で使っても、5～4割くらいは電池が残ってます。

昔はAndroid OS搭載端末と言えば電池食いで、半日もてば良いほうだったように思いますが、最近はそうでもないんですね。

当然、OSの省電力性能が向上してきている事やモバイル用途の半導体の省電力性能向上も理由のひとつかと思いますが、ASUS自身の作りの良さもここに影響してきているのかも知れません。

私よりも遥かに体力があってパワフルな奴です。

物理形状とは、実にUX(User Experience)と密接な関係にあると私は考えています。触っていて心地よいオブジェクトはただそれだけで快楽であり、撫でているだけでもエクスタシーを感じるものです。iPhone 3GSを未だ手放せない私ですが、それも物理形状に密接な関係があると考えています。

話が逸れました。Nexus 7 3Gの話をしましょう。

Nexus 7 3Gの物理デザインは、旧来のNexus 7と何ら変わりはありません。板状で、ラウンドフォルム。物理インターフェースとして、電源ボタンと音量ボタンがある程度。ゴテゴテしていないので、実にシンプルです。

背面はチョコレートのようなカラーリングで、小さな丸が敷き詰められたスベリ止めシボ加工がされた樹脂素材で出来ています。表面はラバーコートされています。

このラバーコートが、また良いさわり心地を与えてくれます。コストを下げる仕上げのようにも思えますが、手に吸い付くような触り心地はまるで計算され尽くしていたかのようです。

また、Nexus 7 には背面カメラはありません。あれば便利だったのかも知れませんが、コストカットの理由で実装はされていないようです。にも拘らず背面にレンズがないことで、背面の触り心地が向上していたりするわけで、こういうのもありかなと思います。

外では明るめにしておかないと見づらい時があります。こればかりは液晶の宿命です。IPSモデルなので、下手な液晶よりは綺麗だと思います。

画素密度の観点からは写真を眺めるとなると多少粒子感を感じる時がありますが、普通に使っている分には気になりません。

標準の日本語IMEは私にはどうしても馴染めません。色々探してみるのですが、どのIMEも私には許せずに一週間が経っています。

この際、日本語を捨ててやろうかと考える位に頭を抱える問題のひとつです。

Nexus 7 3G 日本モデルには日本語入力用ソフトウェアとして、iWnnがインストールされています。このiWnnが、どうしても私の好みに合いません。

これらのどれもが私には許せませんでした。許せないのですが、他のIMEも似たり寄ったりなので諦めてiWnnを未だ使っています。

後試してなくて残っているのはATOKくらいですが、どうなのかなぁ。Android標準の英字キーボードで日本語入力出来るだけで構わないのですが、如何せん難しいです。

あ、これは、自分で作れということなのか？

私はカメラを使うことがほぼないので、正直どうでも良いです。

仮に必要があったとしても、iPhoneで撮影するのでそれで十分間に合っています。

この端末の肝はこれですね。外でもモバイル、Nexus 7単体で。

変な端末を更に持ち歩かなくて良いと言うことは、それだけでシンプルな生活を約束してくれます。ガジェット好きではありますが、荷物だらけになるのはごめんです。

電波の掴みはかなり良いです。回線はNTT docomoのMVNOですが、特に問題は感じていません。外で重いデータのやり取りなんてしませんし、メールかwebかtwitter程度なのでそこまで高速な通信は必要ない生活をしています。

規格としては、HSPA+ modeとW-CDMA modeが内部的に存在し、ピクトに[H]や[3G]が表示されて切り替えながら通信を行っているようです。

日本国産の端末は色々な諸事情でゴテゴテのてんこ盛りにする必要があるようですが、iPhoneの様にシンプルであるこの端末は実に気持ちが良いです。

色々なものがそぎ落とされて、機能の為に残ったその構成物は、実にシンプルで美しい。

単純であると言うことは洗練されたフォーマットであり、堅牢であるとも言えます。

新型のNexus 7が出るらしいと言う噂も聞こえますが、Nexus 7 3Gモデルは買っても損ではないかなと思います。