ソーシャルゲーム考察:何故パズドラ(パズル&ドラゴンズ)が流行ったのか私なりに考えてみた

この記事は完全に私の主観だけで書かれています。

 


 

最近流行りのソーシャルゲームパズル&ドラゴンズってのを最近iPhoneにインストールしました。社会人になってから「ゲームやろうかなー」と思うことは早々ありませんでしたが、最近電車の中とかで遊んでる大学生前後の若者たちをよく見かけるので、少し興味を持ってしまいました。

 

今までの一般的なソーシャルゲームというと、絵合わせ要素の強いゲームが主流だったように思います。操作性はなるべくシンプルに、ボタンを押すか意思決定を単純に行うだけの作業ゲームと言っても良いのかもしれません。

ゲームの目的は、状態のコンプリートに重きが置かれているものが主流になっていると思います。

 

状態のコンプリート

ここで言う状態のコンプリートとは、以下のようなものです。

  • コレクションの完成
  • コンプリート状態の維持
  • 支配状態の維持

先ずはコレクションの完成です。これは、ある特定期間中しか入手が困難なデータを集め、一定期間内にミッションをクリアして集める。このミッションも単純な作業の延長上で行われる基準値条件の消化合戦である。

コンプリート状態の維持は、最初から決められた数のパイをプレイヤ間で奪い合い、自分のコレクションフィールド上で定められたアイテムが常時コンプリートされている状態を維持し続ける、オブジェクトステータスの争奪合戦である。

最後の支配状態の維持は、一定の有限区画として分割された仮想空間において、プレイヤ間で陣地の奪い合いを続ける陣取り合戦である。

他にもパタンはあるかもしれませんが、大体こんな感じではないでしょうか。

 

プレイヤーにpayさせる

運営側からの視点で考えた時、この手のゲームの目的はプレイヤにpayさせることである。短期間で如何に毟り取るかが、システム設計上で重要になる。

基準値条件の消化合戦であれば、その基準値を満たす為に課金を行わないと到底消化困難な位置に最初のボーダを敷く。オブジェクトステータスの争奪合戦であれば、争奪から守る有限の防御アイテムを課金で与える。陣取り合戦であれば、陣取り用の戦力・防御力・資材が課金しないと回らなくなるように最初のボーダを敷く。

 

初期のソーシャルゲームはこれで十分回っていた。

やりたい人はどれだけでも課金をする。チキンレースのように、ただ崖へ向かって。 

 

 

システムパタンに飽きるユーザ

払ってポチポチする作業ゲームは面白いか否か。シラフになったユーザは気づいてしまう。

元々シラフだったユーザは前から気づいている。

 

目的の薄いゲーム性のあるソーシャルゲーム

ここで本題に戻ってみる。何故パズドラが流行ったのか。 

そこには、本格的でない暇つぶしでできる程度のゲーム性を備えたパズルゲームと、必死に毟る気がない程度の課金、それと目的の無さにあると私は考える。最近のソーシャルゲームは必死にゲームをさせようとする。その強要が実に鬱陶しい。何故暇潰しで始めたはずのゲームに主導権を握られてしまわなければいけないのか。

ゲームはマイペースに、やりたい時にやりたいだけ、ストレス発散程度にやってるくらいが丁度いい。歳を重ねるほどに、俺TUEEEEをしつつ偶にヤラれるくらいのゲームバランスが調度良くなってくる。現実世界でストレスはお腹いっぱいだ。暇潰しでまでストレスは欲しくない。

 

また、目的が薄いというのが良い。パズルをやりながらモンスターを適当に育成する程度で十分遊べる。パズルが目的になってくるので、モンスターの育成が回らなくなったとしても暇潰しとして十分回っていく。課金は強要されない。

 

気持ちの良いプラットフォームを与えて好きなようにやらせるというのは、PCでやっていたあの時代のネットゲームに近いものがある。そりゃ当然だ。パズドラの運営は数え切れない廃人を生み出した、あのラグナロクオンラインを運営しているガンホーなのだから。

 

気持よく毟り取る+払う気がない人からは毟ろうとしない

生活で必要なもの以外で、あなたがお金を払う瞬間は何時だろうか。少なくとも、気持ちよく払えるものに払いたいはずだ。

そして、払う気がない人からは毟ろうと考えない。好きなだけ普通に遊ばせる。すると、うまく行けばそのユーザはそのゲームのファンになるかもしれない。ファンになった時、もしかしたら彼(彼女)は少し払ってみようかなと考えてしまうかもしれない。

自分から気持ちよく払わせる。これがある程度長続きするシステムであり、プラットフォームになるのではないかなと私は考える。

 

ソーシャルゲームの今後

パズドラは作業ゲームでなく、ゲーム性を持ったソーシャルゲームでも良いんだと証明した。

恐らく大手のソーシャルゲームプラットフォームはそこを真似てくるかもしれない。いかにスケベ心を出さずにユーザーに遊ばせ、ファンを生むか。多分、そこが向こう半年〜一年の分かれ目になっていくと思う。

 


 

気がついたら長文になってました。ここまで駄文を読んでいただきありがとうございました。

所詮は私の個人的な考察なので、色々な意見があると思いますが、その中の一つに過ぎないと考えていただけると幸いです。

 

で、私は課金したのかって?

(´・ω・`) ここまで書いておいて、ハラッテナイデス……