ext4のボトルネック除去:(SSDの)命懸けベンチマーク編

前回の記事で記載していたベンチマークの結果です。

 

検査は以下のパタンで行いました。

  • 設定なし
  • barrier=1 (明示的on)
  • barrier=0 (明示的off)

 

尚、ベンチマークにはdbenchを使用しました。

dbenchはデータの書き込みを行ってスループットを求めようとします。今回の設定ではwriteに効いてくる筈なので、このツールで評価すると分かりやすいはずです。 

 

先ずはdbenchのインストール方法。

Lubuntuの場合はaptからサクッとインストール出来ます。

sudo apt-get install dbench

これで、適切な引数を与えれば試験を行えます。

 

試験は以下のコマンドで実施しました。

dbench 5 -D . > /保存先/dbench.log

 

結果は以下の通りです。

 Throughputclientsprocsmax_latency
未設定 2.87596 MB/sec 5 5 1214.112 ms
barrier=1 2.77033 MB/sec 5 5 1098.323 ms
barrier=0 137.587 MB/sec 5 5 287.694 ms

結果は歴然。圧倒的ですね。

いや、まさかここまで差が出るとは思いませんでした。スループットの改善度合いは、概算50倍足らず位ですかね。

それでも、SSDがHDDよりも早い+Lubuntuなので、最初からストレスはほぼ無いんですけどね。

 

細かい結果は、以下になります。

 


 

OperationCountAvgLatMaxLat
(1)(2)(3)(1)(2)(3)(1)(2)(3)
NTCreateX 55455 53480 2632835 0.087 0.085 0.145 18.332 32.436 234.021
Close 40765 39105 1933816 0.012 0.014 0.015 11.729 16.062 38.838
Rename 2350 2255 111496 0.240 0.276 0.363 15.696 16.241 53.583
Unlink 11185 10955 531813 0.267 0.195 0.432 118.471 40.974 249.073
Deltree n/a n/a 60 n/a n/a 23.989 n/a n/a 83.084
Mkdir n/a n/a 30 n/a n/a 0.014 n/a n/a 0.018
Qpathinfo 50125 48350 2386437 0.052 0.050 0.075 26.065 20.209 127.164
Qfileinfo 8750 8355 417973 0.010 0.008 0.011 9.790 4.532 20.509
Qfsinfo 9210 8950 437607 0.024 0.027 0.027 11.344 16.214 20.074
Sfileinfo 4545 4270 214494 0.231 0.326 0.119 18.240 32.826 238.253
Find 19400 18750 922599 0.154 0.146 0.175 24.166 16.203 37.437
WriteX 27390 26205 1311416 0.214 0.222 0.303 21.961 175.955 230.299
ReadX 86910 83780 4127380 0.039 0.040 0.051 175.226 24.170 71.221
LockX 180 170 8574 0.059 0.012 0.019 8.149 0.020 13.769
UnlockX 180 170 8574 0.057 0.058 0.011 8.099 8.072 3.188
Flush 3925 3730 184555 756.643 796.612 4.409 1214.049 1098.283 287.676

no barrier:(1), barrier=1:(2), barrier=0:(3)

 


 

細かい結果の方は、よくよく見ると興味深い結果が出ていますね。

 

しかし、SSDでdbench取るとか、もうね、心臓に悪いね。

え、何でこんなことしたかって?

 

ヽ(`Д')ノ 大晦日なのにやること無かったから、むしゃくしゃしたてやったんだよ!

 

ではでは